
11月12日、当院の1年次研修医・K先生による症例発表が行われました!
今回のテーマは、「当院での胸腰椎疾患に対する胸腰椎後方椎体間固定術における術中画像支援システムの変遷とその安全性について」です。

背景として、脳神経外科症例が多い環境での研修が可能。野崎徳洲会病院では、脳神経外科の症例数が多く、外傷による頚髄損傷や脊柱管狭窄症に関連した救急搬送、他施設からの紹介患者を 24時間365日受け入れています。
そのため、夜間も含めて緊急手術が活発で、研修医にとっても高度な脊椎外科診療を間近で学べる環境となっています。胸腰椎後方椎体間固定術では、椎弓根スクリューの挿入が重要な工程となりますが、以下のような合併症リスクが指摘されています
- スクリュー迷入による神経障害
- 血管・臓器損傷
- スクリュー位置不良
- 感染
これらをいかに防ぎ、安全な手術を提供できるかが、脊椎外科医にとって大きな課題となります。
当院では、この課題に対し、術中画像支援システム「O-arm」および Navigation(StealthStation) を積極的に活用してきました。


O-arm の3D撮影とナビゲーションシステムの併用により、
- 「レジストレーションが簡便化」
- 「スクリュー挿入精度の向上」
- 「手術の安全性向上」
といった大きなメリットが得られるようになっています。
今回の発表では、実際の症例をもとに、「従来法と比較してどのように安全性が向上したか」について、具体的な数値や術中画像を交えてわかりやすく説明されました。
1年次研修医であるK先生にとって、この症例発表は大きな学びの場となりました。
症例の振り返りやデータ整理、スライド作成を通して、「どのように伝えれば相手に理解してもらえるか」という発表技術も同時に磨かれています。
今後も当院では、研修医一人ひとりが成長し、より安全で質の高い医療を提供できるよう、指導体制の充実と技術向上に努めてまいります。


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