当科の紹介
当科では大阪大学医学部泌尿器科や大阪国際がんセンターと連携して、泌尿器の疾患に対して診療を行っています。膀胱炎や結石などのほか、泌尿器がんなど、幅広く診療を行っています。とくに泌尿器のがんに対する診断と治療に多くの経験を有し、前立腺がん、膀胱がん、腎臓がん、腎盂がん、尿管がんに対して、手術療法・放射線治療・薬物療法を、常に最新の知見を取り入れながら行っています。
すべての泌尿器の疾患に対して、エビデンスに基づいて最善の治療を患者様にあわせて行うことを心がけています。
特色・トピックス
当科の手術は体の負担の少ない手術を目指しており、泌尿器がんに対しては手術支援ロボット(da Vinci)を用いた腹腔鏡手術を行っています。また、前立腺肥大症に対しても体の負担の少ない経尿道的前立腺吊り上げ術(ウロリフト)を2025年6月より開始しました。
前立腺生検では正確な生検が可能なMRI-USフュージョン生検が可能です。
骨転移を有する去勢抵抗性前立腺がんに対してRa223内用療法(ゾーフィゴ)を行っています。
主な疾患対象
■泌尿器科疾患一般
泌尿器がん(前立腺がん、膀胱がん、腎がん、腎盂がん、尿管がん、精巣がん、陰茎がん)結石:腎結石、尿管結石、膀胱結石、前立腺肥大症、膀胱炎、尿道炎
主な診療内容
■前立腺がん
・検査
前立腺がんの診断には前立腺生検が必須ですが、当院ではより正確な生検が可能なMRI-US フュージョン生検が可能です。また、麻酔により、無痛で生検を行うことが可能です。
・治療
手術は手術支援ロボット(da Vinci)を用いた腹腔鏡手術を行っています。
放射線治療は放射線治療科と連携して行っています。
前立腺癌に対する薬物療法は遺伝子検査に応じた治療も含めて全てが可能で、最新の知見に基づいて、最も適切な治療を行います。
■腎臓がん
・治療
小さな腎臓がんに対しては、手術支援ロボット(da Vinci)を用いた腹腔鏡手術で腎臓がんのみ摘除する腎部分切除術を行っています。また、腎がんの転移巣に対して手術や放射線治療を行うこともあります。
腎臓がんに対する薬物療法は免疫チェックポイント阻害剤など、最新の知見に基づいて最も適切な治療を行います。
■腎盂がん、尿管がん
手術は腹腔鏡を用いて腎尿管全摘術を行っています。手術支援ロボット(da Vinci)を用いた手術も可能です。
■膀胱がん
浸潤の見られない膀胱がんに対しては、膀胱鏡を用いた経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)を行っています。浸潤の見られる膀胱がんなど膀胱を摘除する必要がある場合は、手術支援ロボット(da Vinci)を用いた腹腔鏡手術を行っています。
膀胱がんに対する薬物療法は免疫チェックポイント阻害剤や、抗体薬物複合体(ADC)を用いた治療を行っています。
■精巣がん
転移のない精巣がんに対しては当院で手術を行なっています。転移があった場合、経験豊富な医療機関で治療を受けることが大切であると考えておりますので、当院から、適切な医療機関へ責任を持って紹介いたします。
■前立腺肥大症
前立腺肥大症に対しては適切な薬物療法を組み合わせて治療を行いますが、薬物療法でも改善しない場合手術を提案することもあります。
■新たな前立腺肥大症の低侵襲治療
経尿道的前立腺吊り上げ術(Urolift)について
新たに当院では、前立腺肥大症に伴う排尿障害に適応される植込み型前立腺組織牽引システムの治療ができるようになりました。
前立腺肥大症は、尿の通り道である前立腺が肥大し、通り道を塞いでしまう病気です。
経尿道的前立腺吊り上げ術(Urolift)は、前立腺の中にインプラントを埋め込み、尿の通り道を開通させ、排尿できるようにする治療法です。
①

デリバリーデバイスを経尿道的に標的 とする閉塞部位まで挿入します。
②

デリバリーシステムから送り出すニードルを介して留置される小型のインプラントによって、閉塞 の原因となっている左右の前立腺葉を圧迫し、牽引します。
③

システムによる治療は、閉塞した尿道を再拡大することにより、迅速で信頼性の高い症状の緩和を提供します。

デリバリーシステムにはインプラント1個が装填されており、ひとりの患者さんに対して 通常4~6個のインプラントを留置します(1)。
■再現性の高い持続的な効果
患者さんの良好な回復と持続的な治療効果が認められています。

個々の症例の結果は異なる可能性があります。側葉肥大及び中葉肥大を含め、前立腺体積が100ccまでの男性に適応となります。
■植込み型前立腺組織牽引システムによる治療後に期待できること
- 早期の症状緩和と回復が得られています(1,2)
- 術後射精機能障害または勃起障害は、一過性の症状があっても消失し、新規発症はありませんでした(2)
- これまでの前立腺肥大症の治療の中でも術後カテーテル挿入率が低いです(3)
- これまでの前立腺肥大症の治療の中でも前立腺の組織に壊滅的な損傷を与える可能性が低いです
- Roehrborn, J Urology 2013
- Shore, Can J Urol 2014
- Shore Can J Urol 2014
当科の紹介
当科では大阪大学医学部泌尿器科や大阪国際がんセンターと連携して、泌尿器の疾患に対して診療を行っています。膀胱炎や結石などのほか、泌尿器がんなど、幅広く診療を行っています。とくに泌尿器のがんに対する診断と治療に多くの経験を有し、前立腺がん、膀胱がん、腎臓がん、腎盂がん、尿管がんに対して、手術療法・放射線治療・薬物療法を、常に最新の知見を取り入れながら行っています。
すべての泌尿器の疾患に対して、エビデンスに基づいて最善の治療を患者様にあわせて行うことを心がけています。
特色・トピックス
当科の手術は体の負担の少ない手術を目指しており、泌尿器がんに対しては手術支援ロボット(da Vinci)を用いた腹腔鏡手術を行っています。また、前立腺肥大症に対しても体の負担の少ない経尿道的前立腺吊り上げ術(ウロリフト)を2025年6月より開始しました。
前立腺生検では正確な生検が可能なMRI-USフュージョン生検が可能です。
骨転移を有する去勢抵抗性前立腺がんに対してRa223内用療法(ゾーフィゴ)を行っています。
主な疾患対象
■泌尿器科疾患一般
泌尿器がん(前立腺がん、膀胱がん、腎がん、腎盂がん、尿管がん、精巣がん、陰茎がん)結石:腎結石、尿管結石、膀胱結石、前立腺肥大症、膀胱炎、尿道炎
主な診療内容
■前立腺がん
・検査
前立腺がんの診断には前立腺生検が必須ですが、当院ではより正確な生検が可能なMRI-US フュージョン生検が可能です。また、麻酔により、無痛で生検を行うことが可能です。
・治療
手術は手術支援ロボット(da Vinci)を用いた腹腔鏡手術を行っています。
放射線治療は放射線治療科と連携して行っています。
前立腺癌に対する薬物療法は遺伝子検査に応じた治療も含めて全てが可能で、最新の知見に基づいて、最も適切な治療を行います。
■腎臓がん
・治療
小さな腎臓がんに対しては、手術支援ロボット(da Vinci)を用いた腹腔鏡手術で腎臓がんのみ摘除する腎部分切除術を行っています。また、腎がんの転移巣に対して手術や放射線治療を行うこともあります。
腎臓がんに対する薬物療法は免疫チェックポイント阻害剤など、最新の知見に基づいて最も適切な治療を行います。
■腎盂がん、尿管がん
手術は腹腔鏡を用いて腎尿管全摘術を行っています。手術支援ロボット(da Vinci)を用いた手術も可能です。
■膀胱がん
浸潤の見られない膀胱がんに対しては、膀胱鏡を用いた経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)を行っています。浸潤の見られる膀胱がんなど膀胱を摘除する必要がある場合は、手術支援ロボット(da Vinci)を用いた腹腔鏡手術を行っています。
膀胱がんに対する薬物療法は免疫チェックポイント阻害剤や、抗体薬物複合体(ADC)を用いた治療を行っています。
■精巣がん
転移のない精巣がんに対しては当院で手術を行なっています。転移があった場合、経験豊富な医療機関で治療を受けることが大切であると考えておりますので、当院から、適切な医療機関へ責任を持って紹介いたします。
■前立腺肥大症
前立腺肥大症に対しては適切な薬物療法を組み合わせて治療を行いますが、薬物療法でも改善しない場合手術を提案することもあります。
■新たな前立腺肥大症の低侵襲治療
経尿道的前立腺吊り上げ術(Urolift)について
新たに当院では、前立腺肥大症に伴う排尿障害に適応される植込み型前立腺組織牽引システムの治療ができるようになりました。
前立腺肥大症は、尿の通り道である前立腺が肥大し、通り道を塞いでしまう病気です。
経尿道的前立腺吊り上げ術(Urolift)は、前立腺の中にインプラントを埋め込み、尿の通り道を開通させ、排尿できるようにする治療法です。
①

デリバリーデバイスを経尿道的に標的 とする閉塞部位まで挿入します。
②

デリバリーシステムから送り出すニードルを介して留置される小型のインプラントによって、閉塞 の原因となっている左右の前立腺葉を圧迫し、牽引します。
③

システムによる治療は、閉塞した尿道を再拡大することにより、迅速で信頼性の高い症状の緩和を提供します。

デリバリーシステムにはインプラント1個が装填されており、ひとりの患者さんに対して 通常4~6個のインプラントを留置します(1)。
■再現性の高い持続的な効果
患者さんの良好な回復と持続的な治療効果が認められています。

個々の症例の結果は異なる可能性があります。側葉肥大及び中葉肥大を含め、前立腺体積が100ccまでの男性に適応となります。
■植込み型前立腺組織牽引システムによる治療後に期待できること
- 早期の症状緩和と回復が得られています(1,2)
- 術後射精機能障害または勃起障害は、一過性の症状があっても消失し、新規発症はありませんでした(2)
- これまでの前立腺肥大症の治療の中でも術後カテーテル挿入率が低いです(3)
- これまでの前立腺肥大症の治療の中でも前立腺の組織に壊滅的な損傷を与える可能性が低いです
- Roehrborn, J Urology 2013
- Shore, Can J Urol 2014
- Shore Can J Urol 2014