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新人研修医

春の風物詩、
新人の医者が来る、
医者になって3日目の医者と一緒に救急をやる、
こちらは医者になって40年、
半世紀の差がある人間が、
ペアで診療にあたる、不思議な感じ

過去に500人と出会った、
昨今は2年間付き合う、
色んな奴がいるはず、中には最低な奴もいるはずだが、
何故か良いやつばかり、数値で言えば99.9%良いヤツ、
「?」だ、
医師になろうとして、やっと医師免ゲットした、
その修行の1日目ヤッパリ綺麗な心になるんだろうか

ベテラン医は、良くある「一生忘れられない症例」沢山持っている、
良い結果の「自慢症例」ばかりでは無い
古狸の医療史はトラウマだらけ、
診断エラーでのトラブルの数々、タイトロープの数々、
裁判例、家族からの叱責例、
悪夢のネタイッパイ持ってる

彼らには悪夢のネタがない、羨ましい
全て先輩任せ、護衛船団のもとつぶらな瞳で「先生どうしましょう」と
聞ける、
良いなあ、
俺なんか聞く人が居ない、

でも、覚えておけよ、
1年後には、つぶらな瞳の1年生に、
「先生、どうしたらエエでしょう」と聞かれるぞ、
1年目にうんと大恥かいておけ、うんと勉強しろよ、
実は1年の差の医師間は仲が悪い、
2年目の研修医は、初めて下級生が出来たので偉そうにする、
1年生に「こんなことも知らんのか」と馬鹿にしたり、
「これやっとけ」と命令する、
でも、別の場面で、1年生が点滴が上手く入らない、ガス採血できない、で、
先輩お願いします、と、なって、
カッコ良くさっさと入れて、ホラミロ、なら良いが、
全くダメだと馬鹿にされる、偉そうに言ってからに・・・、になる

40年で習得した技術、ノウハウからの金言集を教える、
曰く「痛くない骨折は無い」
「めまいの患者は大体がBPPVや、でも、油断していると100番目に小脳梗塞が来るんや」
と、講釈していたら、小脳梗塞の症例に直面 、 早い段階で疾患を経験、

背部痛の元気な患者が来る、背部の叩打痛あり、
素直に考えれば尿路結石、
でも、苦い経験数知れず、大動脈解離です
素直になんかできないベテラン医、
ハッピなのが、新人、何も不埒なことを考える必要が無い、
羨ましい

頭と手を教える、
使える薬剤を増やせ、「多くの薬剤を自家薬籠中の物」にセエと、教える、
簡単な胃薬から、難しい鎮痛剤、鎮静剤、抗不整脈剤、まで、
臨床推論のやりかた、検査の選択法、dispositionの選択、コンサルトの仕方、最も大切な検査結果の解読、評価法、画像診断、イッパイある、

手も教える、
動脈血採血、末梢点滴路確保、縫合、創傷処置、包帯法、熱中症の冷却法、脱臼整復、胃管挿入、気管挿管、CV挿入、・・・、イッパイある、
二人羽織で教えるのも有れば、ゴールドスタンダードを見せるのもある、
アチコチの施設を見学した見学生が来た時、腰椎穿刺を見せた、
勿論一発で入れた、彼曰く「腰椎穿刺は1時間かかるものだと思っていました」
標準を知るのは良いことです、
名匠のように見て覚えろと言います、

でも、彼らの上昇速度は凄い、
羨ましいです、
一日で1メートル伸びる苗木のようです、
毎日伸びます、
この成長曲線、10年を超えると、一年で1センチしか伸びない、
20年位なると逆に下降線になる、

「恐る恐る、見ている方が怖い」

「丁寧な注射」

「2人がかりの二人羽織」

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